僕のバイト先には、信じられないくらいキレイな女性がいる。 もしかすると、みんな経験があるのかもしれない。 とても美しく、かわいい人が傍にいる。 でも、自分とは釣り合わないから と、遠慮して、敬遠して、線を引き 夢物語にしてしまうこと。 僕もそうだった。 女性経験のない僕は、最近彼女ができたばかりだけど 先輩ほどキレイじゃないし、かわいくもない。 僕に釣り合う身分相応の相手。 ただ、そんな相手にさえ、一歩踏み出すのも遠慮がちで エロいことは勿論、それに近いことだって、まだ経験したことがない。 そんなことを考え、今日も終業の時間。 ふと、先輩を見つめる。 こんな綺麗な人は、どんな男の人と どんなオトナなことをするんだろう…。 艶やかな唇を、眺めていたら 先輩がその色気ある唇を開け、言った。 「ね、仕事終わったし、飲まない?」 これが、奇跡的で刺激的なキス物語の始まりだったー。