雪のように白い太腿がとても美しく、はだけたワンピースの青色がより一層際立っていた。ソファでM字に脚を開かせると下着からうっすらと柔らかな陰毛がハミ出す。それを恥ずかしそうに手で隠す彼女。その姿が妙に生々しくて、僕は生唾を飲み込んだ。平日の代官山。外はまだ冬の空気で、肌寒い。「昼は練習があるので夕方からでもいいですか?」と、連絡があったので待ち合わせは17時からになった。今回、応募してきてくれた佐野さんは都内の楽団でバイオリニストをしている。待ち合わせ場所に現れた彼女は、青色のワンピースを着ていた。2年前、初めて貰った演奏料で買った服らしい。よく似合っている。立ち話も野暮なので、カフェのテラス席で彼女の人となりを詳しく聞くことにした。「●供の頃から練習で忙しくて、友達とも遊べなくて」教育熱心な両親に育てらた佐野さん。確かに会話の端々に育ちの良さが垣間見える。「なぜ、こんな子がAVに?」と、一瞬頭をよぎったが、聞いてはいけないような気がして口を噤んだ。人にはそれぞれ事情があるし、さっき会ったばかりの男に本音なんて話せるはずもない。「ホテル行こうか」と、僕が言うと恥ずかしそうに彼女は小さく頷いた。タクシーで移動して歓楽街のラブホテルに着いた頃には、既に日は落ち、辺りはネオンで煌めきを放っていた。1年半前に彼氏と別れて以降、ラブホテルは久々だというので彼女に部屋を決めてもらった。A-Eのランク分けされた部屋の中で、彼女はCタイプの部屋を選んだ。遠慮しながらも男のプライドを傷付けない。こういうところに育ちが出るのかも知れないなと思いながら、エレベーターに乗って部屋に上がる。軽く話したあと、ゆっくりと身体に触れていく。撮られることに慣れていないらしく、チラチラとカメラのレンズを見る姿も愛おしい。緊張を和らげるように頭を撫でると彼女の頬は薄っすらと紅潮した。そこから徐々に潤んだ瞳でこちらを求めてくる。ここまで来ればこちらのものだ。育ちなんて関係なく、そこには互いを求める男女が二人。彼女は親にも見せない顔を見せて、嬌声を上げる。ツンと上向きに勃起したピンクの乳首が本当に興奮していることを示していて、初めてだという潮まで吹いて感じまくっていた。撮影後、疲れ果てた僕らは一泊した。休憩で入ったので延長代が高くついたが、しょうがない。駅まで送るためにラブホテルを出ると昨日までの冬の空気はガラリと変わり、外はもう春だった。